2014年11月28日金曜日

広島県知事にお昼ご飯をごちそうになりました。

多田です。

2014/11/19 広島県の湯崎知事にお昼ご飯をごちそうになりました。
というのも、広島県知事である湯崎知事は、定期的に昼食の時間を使って、いろんな職種の方々を招いて、懇談会をしておられます。
今回は、ドクターヘリ関係者ということで、広島大学病院の医師・看護師と、当院の医師(多田)と、O川看護師、機長とCSさんの6名でお邪魔させていただきました。
(一人緊張感がなくて申し訳ありません)

知事室にご案内いただくまで、みんな緊張しておりましたが、知事の優しいお人柄もあって、みんな徐々に緊張がほぐれ、ドクターヘリに関することをいろいろお話しさせていただきました。

自分からは、「ドクターヘリ導入を決定していただいて、命を救われた患者さんや、後遺症が軽減された患者さんが、すでにたくさんいらっしゃること」
「中国5県連携のおかげで、県境を意識しない活動ができていること」
について、お礼を述べさせていただきました。
また、せっかくなので、隣県ですがまだ出動できていない、愛媛県へ出動できるようにしていただきたいこと、
医療無線の不感地帯が多いため、医療無線のアンテナを立てていただきたいこと、
ドクターヘリを補完する意味で、ラピッドカーの導入をしたいと考えていることなど、
お話しさせていただきました。

知事は我々のお話を真剣に聴いてくださって、非常にありがたかったです。
湯崎知事、お招きいただきありがとうございました。
(終了後の記念写真です)

広島県の事業としての、ドクターヘリ、これからも進化させていきたいと思いますので、引き続きのご支援よろしくお願いします。

2014年11月22日土曜日

広島市土砂災害のDMAT検証会

多田です。

2014.11/19に今年、8/20に発生した、「広島市土砂災害に対するDMAT活動の検証会」が開かれました。

その模様はあと数日間
こちら(RCC)でご覧いただけます。

災害医療の基本、CSCSTTTの順番に乗っ取って、それぞれ
CSCAについて、
広島県DMAT調整本部の活動について、当センター長から、
DMAT活動拠点本部の活動について、多田から、
DMAT活動拠点本部の活動について、業務調整員の視点からを安佐南消防署本部の業務調整員の方から、発表させていただきました。

(壇上で質疑応答させていただきました)
TTTについては、
直近医療機関の視点から、
現場で活動したDMAT隊員の視点から、
現場で活動した救急救命士の視点から、
ドクターヘリのスタッフの視点からそれぞれ発表がありました。

ちなみに、CSCSTTとは、
(Command & Control:指揮と統制、
Safety:安全
Communication:情報伝達
Assessment:評価
Triage:トリアージ
Treatment:治療
Transport:搬送)
という、災害医療で優先するべき 事項の、順番を示した合い言葉みたいなものです。
災害時には、Cから順番にシステムを構築していくべきだと言われています。

この検証会で、他の視点から の発表を聴いて初めて知ったこともたくさんありました。
災害全体の情報を共有することで、よりよい災害対応ができるようになることが目的です。
(会の後、囲み取材をうけたセンター長)

また、我々の災害対応を参考にしていただき、別の場所・別の種類の災害が起こった際に、一人でも多くの患者さんが救命できるようになればありがたいです。

2014年11月15日土曜日

DMAT中国地方実働訓練

多田です。

先日、2014/11/8-9に「中国地方のDMAT実働訓練」に参加しました。
当日は、「山口県内で震度7の地震が発生した」という設定で、中国地方のDMATが参集拠点へ参集し、それぞれの場所でのミッションをこなす訓練でした。

当院からは、センター長率いるチームと、多田率いるチームの2チームで参加しました。

早朝7:00過ぎに病院へ集合し、記念撮影のあと被災地となるはずの山口県を目指します。
(今回の参加メンバー-I業務調整委員)

途中、8:30にDMAT事務局からのDMAT派遣要請のメールが一斉に配信されます。
参集拠点を指示され、チームで話し合った結果、山口県立医療センターを 目指します。

防府付近が震源地の設定だったので、震源地に近い被害の大きいと予想される病院を支援するために向かいました。しかし、DMAT山口県調整本部より、山口大学医学部附属病院の支援に向かうようにと指示され、一路、宇部を目指すことになりました。
一旦ご挨拶させていただいた、山口県立医療センターのみなさんに、事情を説明し、再びDMATカーで出発。

医学祭の気配に誘われて、医学部に迷入してしまいましたが、なんとか到着。

  DMAT活動拠点本部に挨拶の後、病院救護所へ移動。
救護所から、宇部空港SCUへの搬送ミッションを担当することになりました。
重症胸部外傷を設定された、学生さん分する傷病者1名を、宇部空港のSCUへ搬送しました。実際の、外傷患者さんを搬送するのと同様な、パッケージングとストレッチャーの運用を行い、なんとかSCUへ送り届けることができました。


(SCU内部です)

なにが、「なんとか」かと言うと・・・・
我々病院で医療をすることが基本の人間ですので、患者さんの搬送には、慣れていません。
患者さんを運ぶことができる車に乗りつつも、ストレッチャーの動かし方、安全の確保の仕方、固定の仕方など、実際にやってみると難しいことがいっぱいでした。
非常に勉強になりました。
訓練終了後、DMAT隊員全員が、ストレッチャーの出し入れを問題なくできるよう、訓練することにしました。

その後、SCUから再び、山口大学医学部附属病院へ戻り、もう1名の患者さんを SCUへ搬送するミッションを担当することになった段階で、訓練終了となりました。

その後、振り返りの会の前に多少時間がありましたので、桂籐隊員と一緒にドクターヘリの見学に行きました。
遠目で眺めている通行人の方々と一緒に、柵の外から眺めていたら・・・!!!
その日の機長は、広島ヘリポートで何度かお会いしたことのあるH機長でした。
お願いして、桂籐隊員と一緒にヘリの見学させていただき、記念撮影もしていただきました。
(桂籐隊員と多田と山口県ドクターヘリ)

その後、夜の懇親会では、2014/8/20の広島市の土砂災害で一緒に活動した、広島県の他のDMAT隊員の方々と約3ヶ月ぶりの再会を果たし、大いに盛り上がりました。

こんな訓練を繰り返すことで、よりよい災害医療の提供ができればと、実災害の後ですのでより強く感じました。

2014年11月7日金曜日

東京駅の看板

多田です。

この業界では、定期的にいろんな学会が開かれます。
学会会場は、比較的大きな都市であることが多いので、東京にお邪魔させていただきたくことも多いです。
先日、東京駅のエスカレーターを降りていた時に見つけた看板です。
とっさに写真をとりました。

(かっこいい消防車です)

そうです、全国の消防車を作っている、「MORITA」の看板です。
今まで、あんまり気になることはなかったんですが、普段お世話になっていると気になるものですね!

2014年11月1日土曜日

ドクターヘリの説明書:シリーズ第4回 搬送先病院のバリエーション

多田です。

ドクターヘリで患者さんを診療した際に、現場で治療が完結することはほぼありません。
なんらかの形で、どこかの病院へ搬送となります。

ドクターヘリの説明書 シリーズ第4回目は、
「搬送先病院のバリエーション」についてです。

基本的には患者さんの重症度、緊急度を最優先に病院選定を行います。
しかし、重症度と、緊急度がそれほどでもなかった場合や、初期治療により安定化が得られた場合、かかりつけ病院で診療していただいている病気の再燃などの場合、近隣の病院でも十分診療していただける状態と判断できた場合には、その後の通院や入院治療での利便性も考えた上で、近隣の病院へ搬送となる場合があります。

広島県ドクターヘリは、運航開始から1年とちょっとですが、昨年度(11ヶ月間)の搬送患者さんのうち、基地病院である広島大学病院へ27.7%協力病院である当院へ18.7%と合わせて46.4%の患者さんが搬送となっています。

それ以外の患者さんは、どこの病院へ搬送になっているかというと・・・
件数が多い順に、

中国労災病院(呉地区)

安佐市民病院(広島市の北部)


広島市民病院(広島市中心部)

三次中央病院(備北地区)

興生総合病院(三原地区)

となっております。
(県外医療機関への搬送先は割愛させていただきます)
(詳細なデータは広島県のホームページに掲載されています。リンク先の各種資料から)

広島県内外のたくさんの病院に支えられて、広島県のドクターヘリは活動させていただいています。
引き続きのご支援よろしくお願いします。