2013年5月30日木曜日

広島県のHP

多田です。

広島県のホームページ「ドクターヘリ」のページができています。



・ドクターヘリとは? ・住民の方へ ・運航体制 ・機体紹介 ・各種資料

と写真がたくさん使われていて、わかりやすくできています。
我らが「JA124D」の機体についても説明してあります。
是非、一度ご覧ください。

2013年5月28日火曜日

全脊柱固定の理解

多田です。

先日、救命救急センターの患者さんが、非常に落ち着いている日勤がありました。
その日の救急外来担当は、センターへ来て日の浅い看護師さんでした。
昼ご飯を食べていると、先輩のK看護師が
「このあとバックボード固定の話しをしてもらえませんか?」と。
当然OKですよ!是非是非です。
一緒に、救命救急センターローテーション中の研修医の先生達も一緒に合わせて、説明しちゃいましょう!
ということで、全脊柱固定の意味、着脱について勉強しました。

(救急外来でトレーニング中)

男子はそれぞれ1度ずつ固定し、固定され、固定される時の不安感を感じてもらいました。
これで、救急外来に搬送される、全脊柱固定をされた患者さんの気持ちがある程度理解できるかなと思います。
何事も経験です!

2013年5月25日土曜日

日本外傷学会に参加しました。

多田です。

2013/05/23-24で福岡県久留米市で開催された、日本外傷学会に参加しました。
目的は2つ。

まず1つ目は、日本全国の救命救急センターが、外傷診療においてなにを目指しているのかを確認して、自分たちがどうしていくべきかを考えるきっかけをつかむことです。
学会会場では、非常に活発な議論がなされていて、先駆者の先生方が熱い想いをぶつけ合っていらっしゃいました。いつの日かその輪の中に入れていただけるような施設を目指して、日々日常診療を頑張ろうと思いました!

(同年代の先生方がワークショップの壇上に・・・。大きな差がついてしまいました。)

もう1つは、2012年7月のHEM-net研修でお世話になった、千葉北総病院の先生方とひさしぶりに再会できたらいいなという目的でした。
M教授を始め、お世話になったたくさんの先生方と再会することができ、広島県ドクターヘリスタートの報告をさせていただきました。
懐かしく、楽しい時間を過ごさせていただきました。



(北総病院のM先生のプロデュースでした。)

これでまた、しばらく高い目標をもって仕事ができそうです。
お世話になった皆さんありがとうございました。

2013年5月23日木曜日

スタッフボード

多田です。

先日、ドクターヘリ当番日に広島ヘリポートにいくとこんなものが・・・
とうとうできました。スタッフボード。

(さっそく書き込むO看護師)

(その日のスタッフです。)

その日の、機長・整備士・医師・看護師に加えて、病院の空床情報や、出動可能範囲などもかけるようになっております。

2013年5月20日月曜日

2013年度 救命救急センター合同勉強会

多田です。

開催報告の記事が先に載ってしまい、出遅れた感は否めませんが・・・
2013年度から、救命救急センターで、「医師・看護師合同勉強会」を始めました。
2012年度にも、数回勉強会を開催しましたが、比較的マニアックなテーマであったため、なかなか研修医・新人看護師のみなさんたちに参加していただけなかったため、今年度から方針を変えました。

(肺炎について)

医師1人、看護師1人ずつが持ち回りで、その回のテーマについて「わかりやすく」プレゼンをします。担当者は、医師は救命救急センターローテーション中の2年目の研修医の先生がメイン。看護師は新人さんを含めてランダムに決まっています。

目的は、難しいことやすごく新しいことを勉強することではなく、基本的な診療方針や共通理解を徹底することです。
医師・看護師だけでなく、他のメディカルスタッフも含めて、同じ目標に向かって、同じ方針で進んでいきたいと思います。
チーム力アップを目指して、今年度は2/月で勉強会を続けて行きます。

これまでの勉強会のテーマは「肺炎」「鎮痛・鎮静」「人工呼吸」でした。

過去の勉強会の資料・動画は保存してあり、院内の方であればいつでも閲覧できるようになっております。
見逃した方、勤務の都合で参加できなかったかた、恥ずかしくて参加できなかったかた、ご連絡ください。

2013年5月18日土曜日

HEM-netにリンクを貼っていただきました。

多田です。

2013/5/1より広島県ドクターヘリが本格運航開始しました。
実は開始前より、HEM-net事務局さんに、当ブログとリンクを貼っていただきたいとお願いをしておりました。

あくまで、基地病院のブログ紹介なので、運航開始後であればOKですとお返事をいただいておりました。
先日、お願いのメールを送らせていただき、すでに5/1からリンクを貼っていただいていました。HEM-net研修の成果を発揮して、スタートダッシュができればと思っております。


これからもよろしくお願いします。

2013年5月16日木曜日

鎮静 鎮痛 勉強会

今日は救命救急センター内の勉強会です。


医師・看護師合同で行なっています。

本日のテーマは「鎮痛・鎮静」です。

集中治療領域で鎮静や鎮痛はとても重要なことです。


ということで、全員真剣に聞いております。


痛みを取り除くことの重要性について学びました。


苦痛のない治療を目指して・・・・・。

2013年5月14日火曜日

RST勉強会

院内勉強会です。

呼吸ケア勉強会
講師は当院救命救急センターの頼りになる救命医です。
テーマは呼吸のフィジカルアセスメント



たくさんの方が見に来てくれました。
次からはもっと大きな会場を取らないといけませんね






いや~ 楽しい勉強会でした。

ためになった方も多かったのでは??




この勉強会の様子はクラウドストレージにアップしています。
勉強会に参加できなかった人も閲覧できるようにしています。
当院の方は、救命センターにご連絡いただければアクセス方法をご紹介します。


本当に楽しい勉強会でしたよ~~~。

2013年5月13日月曜日

広島市消防ヘリでのヘリポートからのドクターヘリ的出動!! その3

(つづき)

ランデブーポイント上空では、救急車が2台確認でき別動隊が先着したことを確認できました。落ち着いた状態で着陸し、救急車内に向かいました。車内ではT先生がエコー検査をしており、「腹腔内FAST陽性!」四肢末梢の冷感あり、ショックを疑いました。腹腔内出血に伴う、出血性ショックをもっとも疑う状態です。患者さんの胸とお腹にはシートベルトの痕が。
(写真と本文は無関係です。)

(写真と本文は無関係です。)

末梢ルートをもう1本確保し、輸液行いながら広島大学病院へ向かいました。約15分のフライトで広島大学病院ヘリポートへ到着。救命センターのドクターに引き継ぎ広島ヘリポートへ帰りました。

ある程度予想していた出動でしたが、ここまでの応用問題は想定していなかったので医療スタッフはヘトヘトでした。
広島ヘリポートのドクターヘリ広島基地に帰投後、ドクターヘリのフライトスタッフにねぎらいの言葉をかけていただきました。
5月からの本格運用開始が待ち遠しい1日でした。

(写真と本文は無関係です。)

実はその日の午前中にも、島嶼部からの要請があり1件同様に出動しており、その帰投直後に離陸前キャンセルの事案もあったのです。
結局、この日は消防ヘリで1日3件出動、+1件要請後キャンセルとヘリポートが騒がしい一日でした。
こんな病院前医療が日常的に実践できるようになればいいなと思いつつ、心地よい疲れとともに広島ヘリポートをあとにしました。

(カバーをかぶったドクターヘリと広島市消防ヘリです。)

広島市航空消防隊のみなさん、大変お世話になりました。
これからは、件数は減ると思いますが、本当に大変な時にお世話になると思います。
あらためてよろしくお願いしますね。

2013年5月10日金曜日

広島市消防ヘリでのヘリポートからのドクターヘリ的出動!! その2

(つづき)

スキー場の駐車場で救急車とランデブーし、車内で診察。

(スキー場の駐車場です。)

手と足の損傷はありそうですが直接生命の危機はなさそうと判断。当院へヘリ搬送のつもりで準備を始めました。
そのタイミングで、先ほどの無線の事案がヘリ要請となり、重複事案になってしまいました。

当初は、医師看護師1人ずつを、次の事案のランデブーポイントで降ろし、医師1人で、1件目の患者さんを病院へヘリ搬送しようと考えておりました。しかし、同一管内で消防職員の数も限られており、ヘリコプター着陸の手配をしてもらえる消防スタッフがいません。そこで、T先生の案で、救急車で医師看護師1名ずつが次の現場に向かい、もう1人の医師が病院へ患者さんをヘリ搬送し、次のランデブーポイントで落ち合うことにしました。
自分が県立広島病院へ1件目の患者さんを搬送し、T先生とM看護師は救急車で2件目の事故現場へ向かいました。

(救急車を待つT教授とM看護師)

離陸してから約15分で、県立広島病院屋上ヘリポートに到着。



(当院のヘリポートです。)

その間、搬送中の患者さんは落ち着いておりましたので、2件目の要請が多数傷病者の可能性を考えて、広島県防災ヘリの所在を確認しました。残念ながら、他県で訓練中とのことでお願いできない状態でした。

患者さんの引き継ぎと同時に、多数傷病者を考慮しヘリバックを追加で持ってきてもらいました。佐伯医師はいつも一緒に働いている同僚ですので、多くを語る必要はなく、お任せしてヘリに再び乗り込みました。

(院内に準備している出動物品です。)

(ヘルメットも常備しています。)

ヘリ機内では消防無線が飛び交います。別行動することになったT先生とM看護師はまだ2件目の患者さんに接触できていないようです。しかし、現場の救急隊の判断で重症者は1名という情報がありました。自分が先着となることを考え、機内で輸液の準備をしつつランデブーポイントを目指しました。

(つづく)

2013年5月7日火曜日

広島市消防ヘリでのヘリポートからのドクターヘリ的出動!! その1

多田です。

先日、まだ広島ドクターヘリが本格運航前のシミュレーションをしている時期でした。
広島県北部で、転落外傷の患者さんの収容依頼が当院へありました。
その日の責任者は、佐伯医師



いつも、判断が早く指示が的確なDrですので、救急隊の名前と、受傷場所を聞いたと同時に「Drヘリ要請してください。」と。当院からは距離も遠く、陸路搬送では1時間以上かかってしまうような場所だったからです。病院到着後から治療開始することになれば、医療スタッフ接触まで、1時間以上かかってしまうことになります。
2013年4月いっぱい、広島県の消防防災ヘリによるドクターヘリ的運用の窓口だった、広島市消防局へ、ヘリ要請となりました。

広島市消防局から、広島ヘリポートのドクターヘリCSへ電話連絡あり、シミュレーションと運航開始の準備のため、朝からヘリポートで待機していたスタッフが出動することになりました。その日の当番は、広島大学病院のT先生と、多田とM看護師でした。

(M看護師です。)

同じ、広島ヘリポートで待機している、広島市消防ヘリに待機所まで迎えに来ていただき、医療スタッフピックアップで現場に出動しました。

(広島市消防のヘリ:ひろしまです。)

要請から離陸まで約9分
ドクターヘリほどではありませんが、以前の病院での医師ピックアップ方式と比べて圧倒的な速さです。

離陸後、消防無線で、同一管内で「乗用車同志の正面衝突事故で傷病者が4名・・・」という別件の無線を聞きつつの現場でした。

(つづく)

2013年5月5日日曜日

広島ドクターヘリ開始にあたり、スクラブ作りました。

多田です。

最初に謝っておきます。
日本医科大学千葉北総病院のみなさん、
ごめんなさい。

当院からのドクターヘリスタッフで、スクラブ作りました。




ご覧の通り、背中に「Shock & Trauma」が入っています。
すみません。
当院のドクターヘリスタッフの6人のうち、5人が千葉北総病院でHEM-net研修をさせていただいたこともあり、あまりにかっこよかったのでつい・・・。

「北総スピリット」を目撃した者たちとして、頑張りますのでご勘弁を。

HEM-net研修中に教えていただいた、思いも載せて飛びます!

2013年5月3日金曜日

広島県ドクターヘリ運航開始!

多田です。

とうとうこの日がやってきました。
2013/5/1、広島県ドクターヘリ運航開始の日です。
前日の4/30まで1ヶ月間、シミュレーション訓練や、消防機関・医療機関への説明会を行ってきました。
(シミュレーション訓練の様子です。)

(病院の垣根を越えたペアです。)

ドクターヘリ「的」事業の経験があるとはいえ、新しく事を始めるに当たり、たくさんの確認事項や、決めなければならないことがありました。
広島大学病院のみなさんの努力により、とうとう運航開始となりました。
この場を借りてお礼を申し上げます。

今までは、時折「病院前医療」を提供する機会があった程度でしたが、これからはそれが日常業務となります。
救急現場には、おそらく、現場で働いている人にしかわからなかったことがたくさんあると思います。消防機関のみなさん、最初はご迷惑をおかけすると思いますが、面倒見てやってください。
(これからもお世話になります。)

初日の5/1は、午後から早速出動があった様子で、「最初は要請ないんじゃないかな?」という心配を払拭してくれました。
広島の各テレビ局でも取り上げていただいています。RCCはこちら

「病院前」から「病院」まで、一貫して高いレベルの医療が提供できるように精進していきたいと思います。
関係機関のみなさん、県民の皆さん、ご協力よろしくお願いします!


(海です。)

(山もあります。)