2012年8月15日水曜日

暑い広島で、それなりに熱く日常業務中の管理人です。
唐突なタイトルですが、今回の投稿は自分が長年思い描いている「夢」についてです。

自分は小児を専門に診療する救急医ですので、やはり「こども達」が入室すると燃えます。
救命センターに入院しなくてはいけない「こども達」はやはり重症度が高く、喜ばしいことではありません。しかし、残念なことですが、重症小児は一定の確率で必ず発生します。そして、発生した重症小児は、一部の地域を除いて「できれば診たくない」と思われながら診療されていることも今の日本の事実です。
自分は、その現状は変えていかなくてはと思って日々診療しています。

自分の「夢」は地方都市である広島から、「重症小児診療の地方都市にあったスタイル」を発信していくことです。
先月までお世話になっていた、千葉北総病院では、年少児の外傷の急性期はがっちりと診療し、その後の亜急性期の集中治療は都内にある「成育医療研究センター」や「都立小児医療センター」のPICU(小児集中治療室)に転院して継続するというスタイルでした。Drヘリと、PICUがあるからこそなりたつシステムで、非常にうらやましいと思いました。

残念ながら、広島県にPICUはありませんし、隣県にも24時間・365日急患を受け入れられるPICUは存在しません。しかし、「PICUという建物がなかったら」「PICUという看板がなかったら」重症小児診療はできないのか?
そんなことはないと思います。
普段は成人を診療している救命救急センターでも、「少しの知識・経験」と「覚悟」があれば、大きなPICUにひけをとらない結果がだせると思っています。

当センターの救命センターは8床のICUを有しています。


「8床のうち2床が小児」

コンスタントにこれぐらいの「こども達」が入室していて、元気に退室していってくれる、そんな救命救急センターになるといいなと日々「夢」をみています。

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一緒に「夢」を叶えてくれる仲間も、24時間・365日受付中です(笑)

・2011年度のICU入室小児症例 40例
 人工呼吸26例、CHDF3例、脳低温療法3
 NO吸入療法+HFO+ V-A ECMO 1
当センターに所属する、小児を専門とする救急医は管理人1人だけです。
自画自賛ですが、比較的頑張っている数字だと思います。
経験は問いません!。一緒に、「やばい」こどもたちを助けてみませんか?

ちょっとでも気になった方はこちらにメールを!!

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